ワガママ狼男と同居始めました。
狼男の日常。
紅葉side
狼男の日常。
<朝>
主に私の方が早く起きる。
でも志木のことを起こしに部屋に行ったりはしない。
志木は「狼の時は窮屈なの嫌だから。」とか言って、夜になると服を脱ぐ。
もちろん朝になれば人間に戻っているのだから、私が志木を起こしに行ったら大変ことになる。
「……はよー…………」
「おはよ。」
志木は意外とちゃんと朝起きてくるので、学校に遅刻することはない。
朝ごはんを食べ、志木の方が少し早く家を出る。
誰にも気づかれないように、勝手口から辺りを見回して、塀の上をピョンピョン跳んでいく。
私も、8:00くらいに家を出て、自転車に乗り、学校に向かう。