@からはじまる。
「裕紀!なんで、文音を!」

裕紀さんに掴みかかろうとする廉。

「廉ダメ!裕紀さんは、私を本屋に連れていってくれて、話を聞いてくれただけだよ」

「廉の彼女だって聞いたから、遊んであげようかなー?って思ったけどふみねが面白い子だから、友達になったんだよ」

「そんなん、信じられるか!!おまえは、あいつの時だって!!」

裕紀さんに掴みかかる廉

あいつって誰だよ。ツッコミたくなったが、やめた。

「まだ、あいつのこと言ってるのかよ。お前には、今誰が隣にいるだよ!」

廉の手を剥がした。

「ふみねがかわいそうだよ」


私がかわいそう?意味がわかんない。

「ふみね、家まで送るよって、言いたいけど駅でいい?」

裕紀さんが後ろにいる私をみた。

「で、でも、」

廉を見たけど、こっちを見てくれなかった。

「行くよ。ふみね。」

腕を引かれて、廉の隣を通ったが引き留めともくれなかった。

裕紀さんのバイクの後ろに乗せられて私は最寄りの駅まで送ってもらった。


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