もう…我慢できない



予想もしなかった桃香ちゃんの言葉にマタ涙が溢れる。




「桃香は人見知りだし消極的だから...自分に自信が無かった。だから、くるみちゃんを憧れると同時に...準斗と仲良いのを知って嫉妬も感じた。...怖かった。もしかしたら桃香よりくるみちゃんを好きになるんじゃないかって。でも準斗はちゃんと大事にしてくれるから信用しなきゃって...くるみちゃんもいい人だから疑っちゃダメだって言い聞かせて。でもっっ.....」




桃香ちゃんの言葉が詰まった。



何も言えないあたし。



こんなにも傷付けた。






「っっ...どうして?今抱き合ってたの?ねぇ...最近夜になると準斗が電話に出ないのは...くるみちゃんと一緒だったから?...いつから?いつから桃香を騙してたの?」




あたしも準斗も黙ったまま。



シーンと静まり返る廊下。
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