もう…我慢できない
しょんぼりして席に着いた。
「ねぇ、昨日ほんとに大丈夫だった?」
杏奈が心配そうに聞いてきた。
「うん。菜々香先輩すごい怒ってたけど...準斗が怒ったらスグ去っていった。あたしのせいで準斗まで嫌われちゃったみたい」
「気にする事ないよ。くるみだけが悪いんじゃないよ!準斗だって十分悪いよ...。でも、これから気をつけないとね。イジメ凄いかもよ?準斗のファンって異常みたいだから」
「うん、覚悟してる。でも...杏奈は....いいの?あたしと一緒にいたら杏奈まで嫌な目で見られるかもよ?」
杏奈はこんなあたしと何があっても一緒にいてくれてる。
迷惑ばっかかけて...本当にいいのかな。
こんなあたしなんか杏奈にて無視されたっておかしくないのに。
「何言ってんの?アンタまじバカ!あたしがそんな簡単に親友を見放すと思ってんの?なめんなよ。くるみは黙ってあたしに寄りかかってればいいの!わかった!?」
杏奈.....
「ありがとう...ありがとう...杏奈」
「あーもぉ泣くなっ。よしよしっ」
ほんとにありがとう。
杏奈がいてくれて良かった。
「あっ!くるみ、数学教えて!今日あたし当たるんだよー」
「あ...うん!」
杏奈ったら数学苦手だからなぁ。
「んーっと。ノートノート.....っっ痛っ!!!」
「え?どうしたの、くるみ!?」
机に手を入れた瞬間、凄い痛みが走った。
手を見ると
血がポタポタと落ちてた。