もう…我慢できない


――――――――――


―――――



「あたしなんかを心配してくれるの?」



「うん。....いっぱい嫌な事されたでしょ?しかも、こんな事件まで起きて。辛かった...でしょ?でも、それでもちゃんと準斗の傍にいるから...本気なんだって伝わった。やっぱり桃香はくるみちゃんを嫌いにはなれないから....って、ごめんね。なんかいい子ぶってるみたいだね、あたし。大丈夫ならいいんだ!くるみちゃんなら誰にも負けないよ!」




力なく微笑んで去っていった。











桃香ちゃん。
アナタはどこまで優しいの?
桃香ちゃんは素敵だね。


愛する人の幸せを何より考えてるんだよね。



だから自ら離れた。




大好きな人をこれ以上悩ませないように。






桃香ちゃん....


やっぱり、あたしはアナタには勝てません。




――――――――――





―――――
< 137 / 202 >

この作品をシェア

pagetop