もう…我慢できない
「なぁ..くるみ」
先に沈黙を破ったのはハル。
「んー?」
涼しい風が髪を揺らした。
心地よい風に、あたしは目を瞑ったまま返事した。
「もう、本当に大丈夫になった?」
「え?なにが?」
「準斗...」
「まだ言ってんの?」
「いや、気になるじゃん。やっぱ」
あたしは目を開けてハルの方に顔を向けた。
ハルも前を向いて目を瞑ってた。
ハルの横顔。
夕日のせいなのか.....
ハルの横顔が
とても綺麗だった。