もう…我慢できない
「ツラかったでしょ?」
「うーん。まぁね。でも、くるみの笑顔見たらツラいの吹っ飛んだな」
そんな笑顔で言わないで...
本当はツラかったはずなのに...
優しい笑顔で強がらないで?
気付くと
ボロボロと涙が零れてた。
「あーぁーもう。絶対泣くと思ったよ。俺が辛かっただろうって気にして泣いてんだろぉ?
言っとくけどー、俺そんな弱くねぇよ?どんだけ我慢してきたと思ってんの?ホラホラ泣くな!」
ハルの大きな手があたしの髪をクシャッと撫でた。
「な...んで...今..気持ち言ったの?」
「今言いたくなったから。あのさ、準斗との関係を知った時、すげぇ悔しかったよ。くるみの強い気持ち知ってたから仕方ないとは思ってたけどさ。準斗おかしいだろ。くるみに乗り換えるならマダ分かるけど桃香ちゃんとも続いてて。でも...準斗も苦しんでんだって分かった時、何も出来ねぇ自分が悔しかった。それに、気持ちも伝えれないくせに偉そうな事言えねぇじゃんって」
ハルはその時の気持ちが蘇ったかのように俯いて、両手をギュッと握りしめた。
「しかも俺、くるみを怒って無視しちゃうし。あ゙ー何やってんだって。でも結局、くるみは自分で答えを見つけて準斗と別れた。あーやっぱコイツ強ぇーなぁって。好きだなぁやっぱって思った。それで...ちゃんと自分の気持ち言おうって決心した。どんな結果になろうと。もし...くるみの傍にいる事を許されたら....」
「俺はくるみを一生守る。全力で」
もう一度あたしを強い瞳で見て言った。