もう…我慢できない
「そおいゃ、ハルは?」
そうだ。いつもハルも一緒にご飯食べるのに、昼休みが半分過ぎてもハルはマダ来ない。
「もうこんな時間じゃん!!ハルのクラス行ってみる?」
「うん!!行ってみよー」
「うーん...いないねぇ」
ハルの教室を見回してみてもハルの姿は無い。
「あ!ねぇねぇ、ハルどこ行ったか知らない?」
近くにいる人に聞いてみた。
「ハルなら女の子に呼ばれてどっか行ったけど」
お、女の子?
「ふーん。そっか、分かった」
「女に呼ばれたんだってよぉ。マダ帰ってこないって事は.....」
杏奈がニヤけながらあたしを見てきた。
「な、なによ!?」
「今、ハルはどこぞの女に告られてるんだろうねぇ...」
杏奈はわざとらしく、遠い目をしながら言った。
「そ、そうだね。告られてるんだろうねぇ...」
ハルかっこいいもんね。いっぱい告白されてるもんねぇ。
そっか、そうだよね。
そっか....
「で!?どぉすんのさ」
「ふぇっ!?」
「声裏返ってるし。ハル、屋上にいるんだってよぉ」
「うっ.....」
「早く行きな!!その女に取られてもいいの!?もう答え出てるでしょ?素直になんないと。あとから後悔しても遅いよ?」
「行ってくる!」
あたしは走った。
屋上に。