もう…我慢できない
決断
中学校の入学式で、ハルを初めて見た。
あたしの後ろの席に座ってたハル。
「俺、ハル!よろしくなぁ」
笑顔でそう言われて、友達になった。
いつのまにか気付いたらハルがいつも隣にいた。
好きな人が出来ると、誰よりも早くハルに報告してた。
恋愛の悩みは全部ハルに相談してた。
ハルは嫌な顔一つせず、真剣に聞いてくれた。
「くるみなら大丈夫。くるみを嫌う奴なんかいねぇよ。もし、そんな奴いたら俺がぶっ飛ばしてやっから」
って勇気づけてくれた。
友達と喧嘩した時、あたしが目立つからって先輩に呼び出されて落ち込んでる時、
「俺は何があっても、くるみの味方だから」
そう言ってくれた。