もう…我慢できない
あたしたちは、手を繋いで廊下を歩いた。
みんなジロジロ見てくる。
でも、お構いなしに堂々とハルと並んで歩いた。
教室に入ると、すぐに杏奈が気付いて駆け寄ってきて
「やっとかよ!?」
きっついツッコミを入れられた。
「杏奈、ありがとうございました」
頭を下げてお礼を言うハル。
おかしくて思わず吹き出してしまった。
「なによ、気持ち悪いなぁ」
当然、きつい言葉を浴びせられたハル。
「くそ杏奈」
ボソッとハルが呟いた言葉は運悪く地獄耳の杏奈には聞こえてて
「ハル...ぶっ飛ばすよ?」
「.....杏奈様。何が食べたいですか?わたくし、奢らせていただきます」
速攻、機嫌取りかよ。
やっぱ、誰も杏奈には適わないね。
最強の親友だよ。