もう…我慢できない
「くるみ、おめでとう」
「杏奈。本当にありがとうね。杏奈が後押ししてくれなかったら、あたしはマダ勇気が出せてなかった。自分の気持ちに気付かないフリしてたかもしんない」
「あたしだってね、ハルと同じようにくるみの幸せを祈ってたんだよ?くるみには幸せになってほしかったから」
「うん!!!杏奈だぁぁーい好き!ハルより好きぃ」
「よしよしっ」
「えぇー?俺より杏奈が好きなの!?くるみ!」
ぎゃぁぎゃぁ言うハルは無視した。
その時、
「くるみ」
後ろから聞こえた、優しい声。
振り向くと、あの人がいた。