もう…我慢できない
「準斗!!」
大好きだった、準斗がいた。
最近はあんまり会話をしてなかった。
挨拶程度だった。
「ハルと付き合う事になったんだろ?廊下でミンナ大騒ぎだぞ」
「あ、うん。あたし....ハルが好きなの」
「うん。ハルはイイ男だよ。俺なんかより、ハルはくるみを幸せにしてくれるよ」
「でも...あたしは本当に準斗が好きだったよ?」
「ありがとう。俺もだよ?....つらい思いさせて、ごめんな?くるみの幸せを祈ってるよ。桃香もそう言ってた」
桃香ちゃん...
「桃香ちゃん元気?」
「うん。元気!相変わらず友達いねぇけどな。俺のせいだけどさ。でも、くるみを目標に前向きに頑張るってさ」
「そんな、あたしなんか!!桃香ちゃんには適わないよぅ!...でも、頑張ってって伝えて?それと...ずっと友達だからって」
準斗が、クシャッと笑った。
「伝えとく。ありがとうな」
そう言って教室から出て行った。
準斗、ありがとう。
大好きでした。