もう…我慢できない
準斗しか見えてなかった。準斗しかいないと思ってた。
あれほど人を好きになったのは初めてだった。
でも、本当の幸せは見つからなかった。
今、やっと見つけたから。本当の幸せ。
準斗以上に、ハルを好きになる。
もう、準斗を越えちゃってるかもしれないね。
ふと、視線を感じて後ろを見た。
あたしと準斗の会話を遠くで静かに見守ってくれてたハルがいた。
そんな、気ぃつかわなくていいってのに。
ばかハルなんだから。
「ハルー!」
あたしは大声でハルを呼んだ。
「そんな大声出さなくても聞こえるっつの!」
顔を真っ赤にして近付いてきたハル。
「今日、放課後デートしようね♪♪」
「お、おう!!....どこ行こっかぁ!?映画?カラオケ?ゲーセン?」
「初デートがゲーセンは嫌じゃない?」
「あ、そ、そうだよな!どこにすっかなぁ。うーん...」
「ハルんち!」
「そうだな!俺んち!.....って、うぉぇえー!?」
後ろにひっくり返りそうなくらい大声だして驚いてるハル。
「ハルったら...エッチ!!!」