もう…我慢できない
「そこらへん座って」
今、ハルの部屋にいます。
2人っきりで。
ハルの隣にチョコンと座った。
何人かで遊びに来た事はあったけど、2人きりは初めて。なんか、緊張しちゃうね。
久しぶりのハルの部屋。
シンプルで、白とベージュで統一されてる。
意外に綺麗に片付けられていて、ハルの香水の爽やかな匂いがした。
「ハルの部屋久しぶりだぁ。綺麗だねぇ」
「まぁな。ってか帰ってきたらいつも綺麗になってる感じ?母ちゃんが掃除してんだよなぁ。勝手に」
「あぁ分かる!あたしもママが掃除してくれるもん。ほんと幸せもんだよねぇ。でも、たまには片付けなさい!って怒られるぅ」
「そうそう!でもメンドイからやらねぇ。みたいな」
「あはは!そうそう」
2人でお菓子を食べながら暫くくつろいだ。
「でも....信じられねぇなぁ。くるみが俺の彼女だなんてさ!!」
「嘘じゃないよ」
あたしはハルの肩に頭を乗せて体もくっつけた。
「うん。嘘じゃない。諦めなくてマジよかった!諦めきれなかっただけなんだけどさ」
頭を掻きながら照れくさそうにしてるハル。
「あたしを好きになってくれてありがとう!!あたしは幸せ者だよ!!イケない事したのに...こうやって支えてくれる人がいるんだもん。本当に幸せ...」
「くるみ。くるみはもぅ苦しまなくていいんだよ。何も考えないで俺の傍にいりゃいいから」