もう…我慢できない
準斗は何とも思わないのかな...?
やっぱあたし女として見られてない?
なんか落ち込んできたんですけど。
「次くるみ!早く入れなよ!」
でも落ち込んでる暇なんてありません。
早く曲入れて歌わないと杏奈にぶっ飛ばされそうなのであたしは開き直って歌っちゃいます!!
準斗なんて....
気にしないもん!
一曲歌い終わったあたしはレモンスカッシュで喉を潤して再び準斗の隣に座った。
少し離れて。
でも....
準斗はお構いなしにあたしにマタ近寄ってくる。
心臓こわれそうですよ!準斗のバカ!
「は…準斗は歌わないの!?」
「えっ?なんか言った!?」
ハルの歌声と音楽で煩くてあたしの声が聞き取れなかったみたいで準斗が耳を近付けてきた。
ち....近い。
あたしは勇気を振り絞って準斗の耳元に口を近付けてさっきと同じ事を言った。
「あ、歌うよ♪どれがいいか迷ってんだよなぁ。ハルは何であんな素早く曲選べるわけ?どんだけカラオケ好きなんだよってな」
そう言って笑ってる準斗。
あたしは...
顔真っ赤です。
だって、今言った事全部...耳元で言われたんだもん。
時々、準斗の息もかかって体がゾクッとした。
暗くて良かった。
茹で蛸みたいな顔バレてないよね。