もう…我慢できない



「おーぃ!くるみ!?」



俯いてるあたしに準斗が話しかけてきた。



「昨日は楽しかったな♪」



無邪気な笑顔が眩しいよ...。




「う、うん!楽しかったね!」



あたしは精一杯笑顔を作った。



「あ...そうだ!!杏奈!トイレ行こ?」

あたしは杏奈の手を引っ張って歩き出した。



「えっあっ..くるみ?」




早くこの場から逃げたい。それしか考えてなかった。






まさか





準斗が悲しい顔してるなんて気付かなかった.....。










「杏奈ぁー...あたしダメかも。昨日準斗と一緒に居すぎて更に好きになって....もうどうしようもないかも...」




杏奈に抱きついて弱音を吐いた。



背中を撫でてくれる杏奈。



「くるみを見てるとあたしまで辛くなるんだけど。もぉ....奪っちゃえば?」






杏奈の言葉に体がビクッと反応した。





「奪う....?」
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