もう…我慢できない
「だって...昨日の行動は誰だって勘違いしちゃうでしょ!」
「昨日の行動?」
「だから!泣いてるくるみを抱っこして連れてったでしょ?しかも2人きりになったし。あんなの期待しちゃうじゃんねぇ?」
やっぱそうだよね。
あんなの反則だよね...
「でも...あたしの気持ち知らないからでしょ?友達として心配してくれただけだよ。準斗優しいから。準斗は悪くないよ...」
「あーもぅ!なんでくるみはそんなに優しいわけ?バカだよほんと...それなら愛人にでもなれば!?桃香ちゃんの次に愛されればいいんじゃない!?」
怒った杏奈はそう言い捨てて去っていった。
「......」
あたしは何も言えず立ち尽くしていた。
愛人.....
やばい。
一瞬....
それでもいいかもって思ってしまった。
この時からあたしの運命は動き出した。
悪い方へと......