もう…我慢できない
「くるみ...」
「ん?」
あたしはマダ抱きしめられたまま。
「俺最低だな」
「うん...最低だねっ」
「ハッキリ言い過ぎだろ」
顔を見合わせて笑った。
本当は笑ってる場合じゃない。
あたし達は悪い事をしてるんだ。
でも自然と笑顔になってしまう。
だって.....
幸せなんだもん。
こんな状況なのに。
準斗とこうしていられるのが幸せだった。
もちろん罪悪感でいっぱいだったよ。
でも、もう止まらなかった。我慢できなかった。
「準斗....もっかいチュウしていい?」
もう止まらないあたしは準斗を見つめながらそう言った。
「その潤んだ目...反則」
「...んっ」
準斗から唇を重ねてきた。
何度も何度も重ねた唇。
「んっ...はぁっ...んっ」
息が出来ないかと思うくらい激しいキス。
あたし達は止まらなかった。
あたしは心の中で言った。
『桃香ちゃんごめんなさい』