もう…我慢できない
「それで?」
杏奈はテーブルに肘をつきながら聞いてきた。
「えっ?」
「だから!その後どうなったのさ」
「あぁ...休み時間のチャイムが鳴ったから戻ったよ。2人時間差で出て行って。だから次の授業は間に合ったでしょ?」
たくさんキスをした後あたし達は教室に戻った。これ以上一緒にいたらヤバい気がしたから。
最後までいってしまいそうだったから...
「いや、そうじゃなくて!ヤッたのヤらなかったのって話!」
「へっ!?ヤ...ヤッ!?ヤヤヤヤヤッてないよ?!!さすがにそれは...」
あたしは焦ってテーブルに置いてるジュースのコップを倒しそうになった。
「ふ〜ん。どうせならヤっちゃえば良かったのに。バカだなぁ」
そんなこと平気で言っちゃう杏奈ってば。
最強だよマジ。
「でも...それはさすがに準斗もしないんじゃない?」
「そうかな?男は分かんないよ?」
「それよりさ....準斗は何であんな事してきたんだろう?」
気になってたけど聞けなかった事。
彼女がいるのにあたしを抱きしめて...キスをした。
でも好きとも何も言われてないし....
桃香ちゃんと別れるはず無いし...
気の迷いかな?
もし明日から無視されたらどうしよう....。
キスしたぐらいで自惚れるなとか言われちゃったりして....
いや、でも準斗はそんな人じゃないし....