もう…我慢できない
歩いてる途中に見つけた河原で話す事にした。
2人並んで座る。
静かだ。
「なんか落ち着くね」
「だな」
「ねぇ準斗?なんであたしにキスしたの?抱きしめたの?」
勇気を出して聞いた。
「うん....今日ちゃんと話そうと思って来たんだ」
そうだったんだ。
変な妄想してたあたしはバカだったな。
「気付いたら....そうしてたんだ。自分でもよく分からんかった。正直焦ったよ?何してんだって。こんなはずじゃ無かったのにって」
「じゃぁ...気の迷いだったって事?」
「........」
何で黙ってんの?
あたしはカッとなって立ち上がった。
「そ、そうだよね!あたしなんかに本気で手ぇ出すわけ無いもんね!準斗には桃香ちゃんがいるもんね。なんかごめんね!あたし勘違いしちゃったかも!」
「おぃっくるみ!?」
あたしの腕を掴んで座らせようとする。
あたしはその手を振りほどこうとブンブン腕を振り回した。
でも準斗の手は離れない。
「なによ!離してよ...準斗なんか桃香ちゃんのとこに行けばいいんだ!!」
叫ぶように声を荒げるあたしを準斗は抱きしめた。
「なんでよ。離してよぅ...」
「頼む。落ち着いて?話を聞いてほしいんだ。お願い」
「.....うっ..ひっく..うぅぅ..」
そんなに優しい手で撫でられたら黙らないわけにいかないじゃん...。