もう…我慢できない
抱きしめたまま準斗は話し始めた。
「あのな...まさかこんなに夢中になるとは思ってなかったんだ」
「夢中?」
「うん。くるみと仲良くなって...一緒にいてすげぇ楽しくてさ。くるみ可愛いけど気ぃ強くて意地っ張りじゃん?でも笑顔はすげぇ可愛いし...どんどん色んな顔見えてきてさ」
「そ、そんなに褒めなくていいよ...」
「いいから黙って聞けよ」
「.....」
「気付いたら...いつもくるみを見てたよ」
えっ.....?
「目が離せねぇんだよな。お前って。それで最近変で元気ないし。元気になったり泣きそうになったり...俺を振り回してんのか?って思うくらい。それに...お前モテるじゃん?他の奴らがお前を可愛いっていうのしょっちゅう聞いててさ、俺....」
あたしを抱きしめる準斗の力が強くなった。
「誰にも渡したくねぇって思った」