もう…我慢できない
あたしを抱きしめる腕が更に強くなった。
「準斗...お願い」
「待て。だって俺は...」
「わかってるから。桃香ちゃんと別れられないんでしょ?」
「くるみ...お前は..それでいいの?俺はただ謝りたいと思って今日くるみを呼び出したんだ。くるみが傷付くからダメだって自分に言い聞かせて...くるみに嫌われてもいいから桃香とは別れるつもり無い事を伝える為に来たんだ。それで俺はくるみに嫌われてコレで終わりになるだろうって...でもっ...」
「わかってるよ?本当は...桃香ちゃんと別れてあたしだけを見てほしいよ?でもね。ずっと考えててね、準斗は桃香ちゃんとは別れないだろうなって思ったの。2人の絆は深いだろうから」
あたしは覚悟を決めたんだ。
準斗への想いはもう半端なもんじゃないんだ。
屋上でキスされてスイッチが入った。そしてまた今日キスされて....
準斗の温もりを感じて...
少しでもあたしに想いがあるのなら...
「二番目でもいいんだよ」
桃香ちゃんの次でもいいから。