もう…我慢できない
パタンっとドアを閉めて
ハルはあたしを椅子に座らせる。
資料室だから本や地図やゴチャゴチャと色んな教材が置かれている。
端っこに椅子と机が幾つか置いてあるだけだった。
もう一つ椅子を引っ張り出したハルも椅子に座った。
あたしと向かい合わせに。
ハルと目が合わせにくくて俯いてしまった。
そんなあたしにハルは容赦なく両手に力を込めてあたしの顔を持って上げさせた。
「目...赤いよ。赤すぎだろ。どんだけ泣いてんだよ....バカくるみ」
そう言ってマダ頬に残ってる涙を指で拭ってくれた。
なんだか照れくさくて
目をそらした。