未来からの贈り物
部屋に戻った僕は、その日の余韻に浸りながらソファーに腰をおろした。


テレビをつけようとテーブルの上にあるリモコンに手を伸ばそうとした時、朝に見た『手紙』に気が付き、そっと手にとった。



"この先あなたが出逢う人を好きにならないでください。
その人はきっとあなたを不幸にします"



確かにこの手紙の内容の通りに出逢いはあった。


けれど志穂さんと出逢った事で、こんなに嬉しい気持ちになっている僕を誰が不幸だと感じるのだろうか…


「まぁ半分当たってるかな」


そう呟いて僕はまた手紙をテーブルに置いた。



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