未来からの贈り物
「あっ…すみません。起こしてしまいました?」


そう、電話の主は志穂さんだったのだ。


僕は弾かれた様に飛び起き、なぜかソファーの上で正座をした。


「いえいえ、そろそろおきないとって思ってたところだったので、助かりました。」



「そうだったんですか?それなら良かったです。」



一瞬で目が覚めた僕の咄嗟のデマカセとしては完璧であった。


「昨日は楽しかったですね。ところで何かありました?」


彼女に用件を聞こうと質問をすると、携帯の向こうからガチャガチャと音が聞こえ、突然聞き慣れた…いや、聞き飽きた声が返ってきたのである。


「なんで俺からの電話は取らないのに志穂さんのは取るんだよ!」



一馬である。



そして一馬はそのまま一方的に話しを続ける。


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