未来からの贈り物
昨夜、帰るなりそのまま寝てしまった自分に後悔しつつ、急いでシャワーを浴びる為浴室へと向かった。


基本的に入浴時間は極めて短いタイプで、親からもよく『カラスの行水』と言われていた。


今日は特に急いでいるせいもあり自己最速のスピードだったと思われる。


髪もタオルでザ~っと拭いただけで家を飛び出た。


それほど長い髪ではないので待ち合わせ場所に着く頃には乾いているはずである。


こういう時、男に生まれて良かったと思ったりする。




我ながらかなり急いだ。着いた頃には息が上がっていた。


その時みんなは…?というと


すでにカラオケを始めているのであろう。


駐車場に車はあるが姿は無かったのだ。


少し寂しい気もするが、そんな姿を見られたくない僕にとって、丁度良いといえば丁度良かった。

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