未来からの贈り物
このまま行けば15分前には着いてしまう。

女性を待たせるのもそうだが僕を待たせたと思わすのも彼女に悪い。


やって来る彼女に


「僕も今来たところです。」


って言おう。とか考えながら待ち合わせ場所に着いた。


するとそこにはベンチに座り小説を読んでいる志穂さんが居た。


志穂さんの姿に気づいた僕は慌てて駆け寄り

「お待たせしてすみません…」


すると彼女は僕の考えていた言葉と同じ


「いえ、私も今来たばかりですよ。」


と、にこやかに返してくれたのである。


< 22 / 41 >

この作品をシェア

pagetop