未来からの贈り物
第7章『新しい朝』
アラームの鳴る5分前に目を覚ました僕はチラッと横を見た。


そこには気持ちよさそうに眠っている妻が居た。


妻を起こさないようにゆっくりベッドから出ようとした時である。


視界に見慣れた物が入った。


あのピンク色の手紙である。


それは妻と僕の枕の間に挟まっていた。


今更『誰が?』『いつの間に?』などの疑問さえ起きなくなっている自分がいる。


とりあえずそれに手を伸ばした瞬間、アラーム音が鳴り響いた。


あわてて止めたが間に合わず妻の目が開いた。

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