未来からの贈り物
けれども今日は違ったのだ。


「行ってみようかなぁ」


そんな僕の返事を想像していなかったのであろう。


一馬は鳩が豆鉄砲をくらったような顔をして、会話が止まってしまった。


「…お…おぅ、助かるよ。ところでどうした??」


「なんとなくな。たまには合コンも良いかなぁって…」


僕はそう答え、仕事に取りかかった‥フリをした。


それを見た一馬は、まだ僕の心境の変化が附に落ちないようで、首を傾げながら自分のデスクに戻っていった。


一馬には言えなかったが、僕が合コンに行く気になったのは勿論、あの『手紙』のせいである。


…なんて言うか…


少し興味があったのだ。



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