【完】┼S o u r S w e e t┼
突然始まった同居
「ちょっと、葉月…」
「またね、奈緒!」
あたしの声を気にせず、荷物を持って颯爽と出ていった葉月。
ひょんなことから同居をしていた同い年の葉月が、突然家を出た。
出ることを聞かされたのはほんの一時間ほど前―…。
「彼と同居することになったの〜!」
帰ってくるなりそんなことを言い、荷物をまとめはじめた。
「…え?」
「最近付き合いはじめた彼が同居しようって言ってくれて」
突然すぎて、どういうことか問い詰めようとしたけど、葉月の顔を見てやめた。