【完】┼S o u r S w e e t┼

苦い初めてのキス




葉月が大泣きしてうちに戻ってきたのは、突然のことだった。



なんせ彼が浮気したとかなんとか…。



「絶対に浮気しないなんて…守れない約束しないでよっ…」



そう言ってボロボロと涙を流す葉月の背中をさすっていると、ドアが開く。



「おっ」


「…どうも」



部屋から出てきた亮佑さんが葉月の存在に気付く。



「何してんの?」


「…亮佑さん、潤のこと知ってたんじゃないんですか?」



潤っていうのは、葉月の彼。



元々同居人だった亮佑さんに葉月が尋ねる。



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