【完】┼S o u r S w e e t┼



「…やっ、だ…」



必死で押し返そうにも、男の人の力には敵わなくて

なおも続く深いキスに息が荒くなる。



「…んっ…ふ」




やだ、やだ、やだ…。


こんな愛なんてない、キス。





あたしはね?


いつの間にか、亮佑さんに落ちてしまっていたの。



でもそれは、あたしだけだった。


こんなにつらいことってないよ。



「…いやっ」


力一杯押し返すと、ようやく離れた唇と体。



お互いに肩で息をする。



< 34 / 114 >

この作品をシェア

pagetop