【完】┼S o u r S w e e t┼



「…ひどい…っ」



亮佑さんに見せた、きっと最初で最後の涙。


最後の姿が涙だなんて、悲しすぎる。




どこへもぶつけられないこの焦燥感を持ったまま、涙を拭って亮佑さんの部屋を出た。





リビングのソファーで寝てしまっている葉月に毛布をかけ、自分の部屋に入る。




「…ばか……」



その夜あたしは、声を殺して泣いた。



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