【完】┼S o u r S w e e t┼

戻れるはずの日常




翌朝―。


カーテンの隙間から差す光に目を細める。


亮佑さんとは気まずい状態のまま、それでもきてしまう朝を恨む。



昨日はあれから、泣き疲れて寝てしまった。


ベッドから降り、ドレッサーの前に座り薄く笑う。



「…ひどい顔……」


泣き腫らした目が痛々しくて、顔色も良くない。




おそらく今日出ていってしまう、亮佑さんに見せる最後の姿。



ひどいな…こりゃ。


心で呟く。





もう二度と会えないわけじゃない。


それでも、こんなに亮佑さんを遠くに感じてしまうのはどうしてだろう。



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