【完】┼S o u r S w e e t┼
準備を終え、あたしは仕事に向かった。
“亮佑さんに会えるかも”
心なしか、いつもよりはかどる仕事。
「何かいいことあった?」
「伽奈先輩!」
同じ職場の先輩。
入社してから、ずっとお世話になっている。
「ちょっといろいろありまして…」
「あははっ、顔に出てる」
「ほんとですか!?」
わかりやすいらしい自分が少し恥ずかしくなって俯く。
「あ、このあと会議入ってるから資料よろしくね〜♪」
「了解です」