【完】┼S o u r S w e e t┼



会社を出ると、冬の冷たい風が頬を突き刺す。



「寒ぃー!」


「男のくせに弱っちいわね」


「それ差別っすよ。男だって寒いんです」




伽奈先輩と隆哉の会話を見守るあたし。


この感じ落ち着く。







仕事に打ち込んでいたおかげで、今日は亮佑さんのことをあまり考えずにいれた。




…でも油断したら、こうやって思い出してしまうんだけど。



話す二人の後ろを歩いていると、突然伽奈先輩が立ち止まる。



< 69 / 114 >

この作品をシェア

pagetop