【完】┼S o u r S w e e t┼
初めて亮佑さんの職場の人、仲の良い人を見て、なんだかそれだけで近くなれた気がしてしまう。
「で、隣は高橋っていう部下なんだけど、恋愛相談受けてたんだよ」
「え?」
「この一緒に写ってる、俺の同僚のことが好きだったらしくてさ」
――亮佑さんじゃ、なくて…?
一人先走って、勘違いしてたってこと?
そう思った途端、顔がカァッと熱くなった。
「もしかして、嫉妬したの?」
そう言って繋いでいた手を軽く引き、あたしの顔を覗き込む。