恋愛編歴
メールで「好きだよ」と
送れなくなった。

こちらから電話を掛けることが
なんだか億劫になった。

こんな最低な女に
何も知らないマコトは
いつもと変わらず「好きだよ」と告げてくる。

そんなマコトを真正面から見ることが
怖くてできなくなった。

マコトに求められることが
辛くなった。



こんな私を嫌いになって。
私のことなんて、ふってちょうだい。


卑怯な私は
どんなことがあっても
マコトに別れを切り出せない。

マコトの傷付く顔が、
こわくて見られないのに
マコトを傷付けることを
私はしようとしている。
なんて。


なんて、卑怯。
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