神さまだった君へ
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プロローグ
生まれてはじめて、奇跡にすがった。
彼女の話がウソであってくれるなら、
片方の眼、片方の腕、片方の脚、そのすべてを失くしてもよかった。
そして・・奇跡は、おこらなかった。
ところが反面、こういうことだってできる。
すべてが、奇跡だったと。
そう。
奇跡ってものは、水中から拾い上げた石みたいで、
水の底にあったときみたいにはけっして美しくはないんだ。
だからこそ、ぼくは気づかなかった。
君が、神さまだってことに。
彼女の話がウソであってくれるなら、
片方の眼、片方の腕、片方の脚、そのすべてを失くしてもよかった。
そして・・奇跡は、おこらなかった。
ところが反面、こういうことだってできる。
すべてが、奇跡だったと。
そう。
奇跡ってものは、水中から拾い上げた石みたいで、
水の底にあったときみたいにはけっして美しくはないんだ。
だからこそ、ぼくは気づかなかった。
君が、神さまだってことに。