眠り姫24時
私の鼓動が、波打ち、
途端に全身へ血が廻り、
体が熱くなる。


まるで、おとぎ話みたい。

白雪姫?

茨姫?


…眠り姫。




「ん…うっは、はぁ、はぁ」

私は、動くようになった手で彼の腕をタップした。


ギ、ギブです!

アバラ、折れちゃいます!
心臓マッサージ、辛いです。


「あ、君!意識戻ったんだ、
よかった…」

彼は、迅速かつ大胆だった体を避けて、馬乗りに潰していた私の体から離れた。



私、間近の彼を、見つめる。



あ。



中年だけど、イケメン♡
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