蛇姫は146㎝
『おい、どういうことだ。今どこにいんだお前。』
俺は動揺をうまく隠しながら
ヒデに言葉を投げつけた。
ヒデ「……今、倉庫にいる。」
『その女もか!?』
“倉庫”というキーワードに
さっきまで隠していた
動揺を露わにして言う。
ヒデ「………ゴメン。劉、女嫌いなのに…」
《ゴメン》という言葉で
俺は女がどういう状態なのか
知らないまま
『その女を倉庫から追い出せ。どうせお前の容姿に見とれてついてきたんだろ。』
俺はいつもの事だろうと
勝手に決めつけていつものように
“追い出せ”って言った。
だが、いつも俺の言葉に従うヒデは
ヒデ「………追い出せない。この女は…」
と言い放った。
『おい、お前その女に惚れたのかよ!?』
いつもとは違うヒデ。
なにかがおかしい。
ヒデだって女嫌いなのに
俺ぐらいまでとはいかないがな。
ヒデ「……惚れるわけない。この女…何もかもが変なんだ。」
『どういう意味だ?』