アタシはゴミ収集車に恋をする
「そろそろ1時だよ。ショウさん、明日も朝早いんでしょ? もう1時間近く話してるし、そろそろ電話切らなきゃ。」

喉もちょっと痛くなってきた。



「え! もう1時間も話してるのん? うっわ、すっごい久しぶりやわ、こんなに電話したの。めっちゃ楽しかった(^-^)
 ねえ、ゆなちゃん。明日って暇? 良かったら会わへん?」





し、ショウさん? 少々急展開ではありません? でも…ショウさんに会いたいから…


「大丈夫ですょ。明日は授業午前中までですし。ショウさんは何時くらいに会えそうですか?」


「ほんまに? めっちゃ嬉しいわ。ありがとう。
 俺は、いつも風呂入るのが4時頃やから、そっち着くの5時くらいやと思う。」





そうそう。ショウさんはアタシの家の近くに職場があるらしい。

明日が楽しみ♪



「じゃあ、明日あいましょ。楽しみです。」


「俺もめっちゃ楽しみやわ。
 だって、こんなに話して楽しいの久しぶりやねんもん。

……


あー、もうッ。ダメや俺。
 ゆなちゃん、俺、ゆなちゃんがどんな見た目でも、構わんわ。
 ほんまダメ。

 ゆなちゃん、俺、ゆなちゃんのこと好きになってしまった。
 だって、ほんま楽しいもんっ!」

















は?
  今なんて?


アタシが

  “好き”

になったって???



ありえん、電話だけじゃん。


このしれものがぁ!
冗談にもほどがある!


まだ会ってないのに!


「ぇ(・ω・;)(;・ω・) そんなあ。ダメですよ、そんなこといったら…。」
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