アタシはゴミ収集車に恋をする
「めっちゃ緊張する。だって、思っとったよりめっちゃ可愛いんやもん。どうしよう、って感じや。」
ショウさんが言ってきた。




「やめて下さい、褒められるの苦手なんですッ」

阪神タイガースグッズはともあれ、ショウさんのカッコよさにはタジタジ…。



もだえ死ぬ寸前のアタシをよそに、ショウさんが車のエンジンをかける。







「今日、暑かったですよね。仕事、お疲れ様です。」
いつもの普通の会話をしてみる。


「うーん、そんなことなかったよ。内容がラクだったし。」









 さっきはあんまりショウさんの顔をじっくり見れなかったけど、話をしながらもうちょっと話をしてみよう。


「ショウさん。そういえば、ショウさんって運送系って言ってもどんな運送業なんですか?」



あ。さっきはアタシを見てたから気付かなかったけど、襟足の髪、のばしてるんだ。





サラサラな髪…









…………???!








「いや…。あんまり言いたくないんやけどな…。ゴミ屋さんや。ゴミ屋。ほら、みんなが家から出すゴミあるやろ? あれを集めるん。」












……………???!







アタシは車の中を慌てて見回し始めて、、、


見つけた!



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