初めましてなんかじゃない
「ねぇ、桜、奈々、さっきのクラス少し変じゃなかった?」

意を消して二人に聞く

すると、奈々が大きくうなずいた

「やっぱりそう思った?私もなんだよね、女子はともかく、男子まであんなに群がるなんて思ってなかったんだ」

神妙な面持ちって言う奴だろうか、とにかく、真剣に聞いてくれたからよかった

「そーかな~・・・だって、入院してたクラスメイトが学校に来たんだよ?そんぐらいするんじゃいかな?男子だって」

んー、そうゆうもんなのか?

「桜は、モテるからね~」

奈々が恨めしそうに桜を突いた

まーね、と小悪魔な笑みを浮かべた

それでも、桜は人より数倍も可愛かった

「そろそろ、センセー来るかな~」

もう、来るの?

未だもう少し、喋っていたいな~

だって、三人だとなんか落ち着くし、桜と二人の時より断然安心するし

ガラッ

「ほら、せきつけー!」

すご!?

「桜のカン、当たったね」

私がほめると桜は、鼻をふん、と鳴らして

「ま、うちだし?」
< 19 / 60 >

この作品をシェア

pagetop