初めましてなんかじゃない
「ん・・・」

天井が見える

真っ白の天井

起き上がろうとすると

体に鋭い痛みが走る

首を傾けるだけでも億劫だ

とりあえずココは

病院のようだった

ガラッ

無言で一人の男が入ってきた

必死に首を傾けると男は

硬直したように動かなくなり、

そして、

抱きついてきた

「良かった~!!!!!生きてた!!」

喜んでいただけるのは嬉しいですが

「彼方は誰ですか?あと、離れてください」

私から発せられた

言葉が

よほどショックだったのだろう

彼はひどく落ち込んだようだった
< 2 / 60 >

この作品をシェア

pagetop