初めましてなんかじゃない
そして、放課後

何も知らない真人は、上機嫌だった

おおきく私の方に手を振った

それから二人で並んで帰って行くのだ

学校を出て、少しの間、世間話やクラスの様子を話した

しっかり、私の話に耳を片寄せてくれる真人が、嘘を付いているようには見えない

しかし、しっかり、真実を知らなければならない時だってあるのだ

それが今なだけ

そう言い聞かせて、言葉を発した

「真人、私と真人って、本当に付き合ってるの?」
< 22 / 60 >

この作品をシェア

pagetop