初めましてなんかじゃない
だんだん、押し付ける力が強くなっていく

口の中に何かが入ってくる

やめて!

だめ!

倒される!

そう思った

だけど、倒される寸前で、軽くなった

息が荒い

私は、精一杯真人を睨んだ

「・・・ゴメン」

私の堪忍袋の緒が切れた

パシッ

振り上げた手は、しなり、真人の頬を平手打ち

「ゴメン、じゃないわよ!サイッテー」

吐き捨てるように言うのは、涙を堪えるため

そして、少しでも真人の行動に喜んでしまった私の正直なココロをかき消すため

ただ、一番苛立たしい事に、変な事に巻き込まれたと、めんどくさがる自分がいる事

記憶がないって事だけで、すぐに他人行事になってしまう自分

公園を出て、ポケ~と歩きながらそう思った
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