初めましてなんかじゃない
「へぇ~、葵ちゃんて言うんだ~、可愛い」

いかにも、チャラそうで軽そうな人が話しかけて来た

「葵?事情は話しといたから」

桜はそう言うと、さっさと去ってしまった

「ん~、ココでしても良いけどちょっと気にするよね?」

チャラそうな人はケラケラ笑いながら、大人しそうな人に話しかけた

「俺は帰る、メンドイ事には、顔を突っ込みたくないからな」

「あっそ、じゃあ、俺が貰ってくぜ!」

「好きにしろ」

桜の後を追う様に大人しそうな人は、行ってしまった

助けてくれない事に絶望した

そのまま、車に乗せられると、桜はキスとしか言っていなかったのに、そいつは押し倒してきた

やめて!

やめて!

いやだいやだいやだ!!!

声に出そうとすると、口を塞がられ、艶のあるあえぎ声にしかならない

フッと脳裏にある言葉が浮かんだ

レイプ

そして、私の脳裏に走馬灯のように断片的な動画や画像が浮かんだ

「あれ?大人しくなっちゃった??ま、入れればいやでも、泣き出すか。桜を怒らせると怖いからな~」
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