初めましてなんかじゃない
「そん時は、本当に悪い事をしたって思ったし、助かって良かったっても思った・・・けど!退院したアンタはまた、せっかくよりを戻したウチと、真人を再、ぶち壊した!!」

話しながら感情を露わにしていく桜

私の話なのに、聞いている私でさえ、涙ぐんでしまいそう

本当なら、ほかの誰かが、辛かったね、なんて言ってあげなければならない

私じゃないほかのだれか

「でも、もういいんだ、真人の好きな人は葵、ウチじゃない」

本当なら、照れたりする場面だけど

流石にそれはしない

真剣な話だから

「だから、最後の嫌がらせにあいつ等に襲わせようとしたけど、失敗しちゃった」

うん、今、すごく恐ろしい事をさらりと言ったぞ?
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