初めましてなんかじゃない
「久しぶり?葵」

誰だろう?

真人君の幼馴染だから私も知ってるはずなんだよね?

「え・・・っと」

戸惑っている私の心を読んだように


鳥岡 桜と名乗った

「鳥岡、桜…さん?」

私が記憶にねじ込むように言うと桜は あははっと笑って訂正をする

「うちの名前に さんは、付けなくていいよ!うちも葵の事、葵って呼んでるしさ!」

眩しいほどの笑顔をぶりまきなから、私の手をブンブン振った

彼女なりの握手なのだろう

肩が痛くなる、握られた手首が悲鳴を上げる

「イタタタ・・・・桜、腕が」

ピタッと振るのをやめると、ゴメンね?ッと顔を覗いてきた

しかし、覗いてきたその顔は、謝る気などみじんも感じさせない顔をしていた

まるで、ワザとやったかのように

「大丈夫か?桜、気を付けろよ!」

私の腕を見た後、桜に怒る

「私は大丈夫だから」

私がそういうと、桜は嬉しそうに私の抱き着いた

うう、爪がカラダに突き刺さる

桜、ワザとでしょ…?
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